第58次打通作戦切符手配完了。

あとは現地での移動手段をどうするか、荷物の事前整理など。移動手段はほぼ固まっており、初日は書籍調達を中心に、2〜3日目は現地で撮影行、4日目は博物館見学後帰投予定という手筈。問題は3〜4日目に余計な電話ないしはメールが入ってくるか否か。いっそのこと連絡手段を絶ってやろうかとも思ったが、そこまでやるのは大人気ない。

「歴史に新解釈を重ねる」大野歌劇の真骨頂。

歌劇 2012年 02月号 [雑誌]

歌劇 2012年 02月号 [雑誌]

いや対談時点で脚本の直しを入れている場合じゃないんですがw
パンフレットを読めばわかるが(前作の「記者と皇帝」もそうだが)、登場人物に対する(異常に)細かい注釈と設定には定評があり、その力の入れ具合が大野作品の醍醐味である。脚本は次号の「ル・サンク」を待つことにしよう。
一般的に「王位を賭けた恋」と言われるエドワード8世退位事件だが(ちなみに弟は「英国王のスピーチジョージ6世)、晩年は夫婦仲も冷え込んでいたと言われているものの、そうした近年の研究を最大に盛り込みつつ、極めて独創的な作品に仕上げている。それは「ロシアン・ブルー魔女への鉄槌」「記者と皇帝」で定評があるのだが(登場人物がマニアックなのも同様)、期待どおりの作品となっていた。歴史を学ぶことが面白くなる一品。
あと「Misty Station」は演出上色々な非難も受けるだろうと思ったが(特に保守的傾向の強い客層を考えればなおのこと)、退団予定者に花を持たせたいという強烈な意志は感じ取れた。特に彩星りおんのエトワールは必聴。今回で退団とは勿体ない。東上したときにもう一度見に行けるかどうか気になるところだが、発売当日で「售完」となることは必定なので、縁があればという程度に考えている。

景気の悪い「ヅカ観劇」。

しかし、今回の公演はA席1階席で空席が目立ったのが残念だった(R3なので意外に視界は悪くなかった)。関西方面の景気が悪いことは承知していたが(阪急電鉄でさえ中吊広告はすべて自社関係、神戸市営地下鉄に至っては「弁護士事務所」ばかり)、飲料の広告すらろくにない時点でその状況を推察できようというもの。それ以上に腹立たしかったのは、幕が開いても途中入場者が何人も入ってくるので、観劇に対する集中力を削がれたこと。いくらなんでもこれはひどい。きりやんに失礼だ。こういうことを書くと感動をぶちこわしなのでこれでやめる。