2015-06-18から1日間の記事一覧

異性を描く場合の表現抑制

横田濱夫「はみ出し銀行マンの恋愛日記」で主人公が女性と夜の城ヶ島に忍び込むという場面に影響されてむかし一人で城ヶ島公園に忍び込んだこともあったが、あと宮脇俊三「殺意の風景」で不倫関係にある女性を殺そうとしながらその体の線が出る服装に目のや…

男性作家の書く女性

渡辺淳一の「失楽園」「愛の流刑地」へのツッコミどころをあげたらキリはないが、三島由紀夫「音楽」もかなり女性の描き方は読んでいてつらいものがある。むしろ、大正時代を描いた作品であるにもかかわらず幸田文「きもの」の三姉妹の造形が今尚時代性を失…

創作における人物造形

創作における人物造形というのが一番難しい。 自分という枠を抜けることが難しいのはいうまでもないが、あえてそこから抜けるには人物観察や今迄の人生で接点を持った人間をいかに織り込むかが鍵になるし、またそこまでに調べてきた、読んできたことを織り込…