宝塚歌劇団へ思うところは色々ある

2009~2012年頃、もう10年以上前になるが、この時期はまだ比較的余裕があって、何度か観劇に行っていた時代があった。たしか2009年の「ロシアンブルー」を皮切りに、1~2ヶ月に一度の割合で出かけたりとか、ようやったものだと思う。数年して観劇どころではなくなったのと、100周年の前あたりから、すごくチケットが取りづらくなり、10時打ちでも取れないだとか、めんどくさくなって行かなくなってしまった。

行かなくなったあとも、色々と妙な人事があったり (専科理事の引退もそうだし、トップ2をいったん専科に逃がして、そこからトップだとか=北翔海莉) またトップの交代も1年おき、ひどいと大劇場公演2~3回で引退だとか、そういう部分にも、なんとなくいやなものを感じました。大野拓史もの (ロシアンブルー、記者と皇帝、花の慶次くらいか) に絞った時期もあったが。

ちょうど8月頃から、ジャニーズのほうが炎上している最中ではあったが、現役ジェンヌの投身自殺とか前代未聞ではあり、過去にも95期あたりのいじめ裁判問題だとかは聞いていて、微妙な気分ではあったのですね。さらに、近年も、東京女子医大絡みで、元トップへの資金流用だとかの問題も流れて、なにかで噴くのだろうと思っていたら、まさかの。その結果、宙組を筆頭に、公演再開のめどが立たない状態になるとか、一気に今までの膿が噴き出る形になるとは、我々の予想をはるかに上回っていた。

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歌劇の世界は、宝塚一強が長らく続き (SKDは90年代に解散、OSKは親会社の変遷が続き、近鉄撤退後も更なる苦難が続いていたからなおさら) それにおごりがあったと思いたくはない。特に、阪神電鉄村上ファンド買収問題で、事実上救済統合に近いこともやってきて、関西圏では向かうところ敵なし状態だった。ただ、阪急電鉄は、歴史に真摯に向かい合わない会社なので (例えば「欧州公演」も、実質的には日独伊三国同盟記念公演+上海シンガポール慰問を兼ねた、非常に政治にすり寄ったものであり、NDL所蔵資料には同行記があるが、公式史ではそういう部分は一切触れていないか隠している、演目も同様)、言い方を変えれば、起こるべくして起こったと言えなくもない。

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蜷川幸雄演出に軽々と耐え抜くとかもそうだが、「電車にお辞儀する」の意味が、まさか上級生が乗ってたらどうするとか、そんな話とは思わねえよ。このあたり、別の書籍などの話とかを聞くと、もっとやってらんねえ話も出てくるが (実は、渦中の95期お披露目を「スカピン」大劇場公演で見ているんだわ。当時でさえ断片的に報道されていたし、5chヅカ四季板は年がら年中荒れていた) なんなのでしょうね。さすがに、第三者委員会が入って、どういう勧告が入るかしれないが、おそらくJと同様に擁護が入って荒れるとかもある気はする。そういうのを見たときに、既存ファン離れは一気に起こるのだと思う。