「恋愛観」どころじゃねえ「里芋」の話

女工哀史 (岩波文庫 青 135-1)

女工哀史 (岩波文庫 青 135-1)

戦前文化史を考える上で「女工哀史」を久々に読んでみようと、近場の図書館で借りてみたのだがこんな記述がある。昔読んでこの記述だけは忘れなかった(そこだけかいw) 第十六章「女工の心理」がこの辺りを詳述した章であるが「同性愛」「手淫症」まで書いたところが、本書の先進性を示している。

女工が輪具精紡機の経糸木管を持ち帰り、これを性器に差し込むという嘘らしい話しがある。しかしこれはあながち作り話ではなく、上毛モスリン岐阜工場 (今は日毛岐阜工場) には頃合な里芋を押し込んでそれが出ず、遂に医師を煩わした実例がある。(細井和喜蔵「女工哀史岩波文庫1980年版 p.371)

里芋かい! ( ゚д゚)ポカーン

こうしたことは「女工哀史」には書かれていない、せいぜい恋愛観は純朴過ぎるという程度で、所謂「女学生雑誌的」なものに興味を示した云々という記述は見当たらなかった。