「産業史」に関する補遺。

満洲の製油事業は「満洲撫順オイルシェール事業の企業化」(『アジア経済』2003/8)が詳しい。むしろ、戦後篇(日本精蝋)しか足す余地なし。軸受事業は戦後までの推移を書き足すことで戦後日中貿易史につなげられる。ただし、断片的な記述しか書いてないので、戦前の軸受・鉄鋼業史を踏まえる必要性がある。
製塩事業は「製鐵事業と満洲の耐火材料」(『燃料協会誌』4(32), 1925)との関連を考えると「塩」=「食塩」とつながるかは微妙。これを見て、復州湾産製塩は粘土質が多いことが指摘されていたことを思い出した。ただし、食品事業というのはあまり面白みがないので、本題を軸に考え、戦時期の海上輸送問題なども盛り込む方向とする。