今回の査収案件

「中国第一次五カ年計画における鉄道建設とその実績」
「中国貿易関係者名簿」
「海外情報(軽合金製鉱石運搬車)」
「1961年度日ソ新貿易計画」

日本鉄道車両輸出組合報(月報)を過去に閲覧したとき、金欠のため記事の抜粋複写ができなかった頃があり、今回思い立って共産圏貿易にかかる部分を適宜複写申請してみた。ちなみに1960年代以前の同組合報は「最近の輸出車両」などの頁もなく、鉄道車両に興味のある人間だとかえって読むのが往生する資料。もっとも、今更これらの資料を引っ張りだしても過去に調べたことの追認作業にしか過ぎない。軽合金製鉱石運搬車の記事における「電蝕」なんぞはすでに「中国鉄路」の同様の記事で読んでいる。

「機帆船ニ依ル北海道炭海上輸送ニ関スル件」

柏原兵太郎文書の一件。昨年11月の時点では事前許諾がなければ複写することができず、要旨を手書きしたのだが、本年1月に一括許諾に扱いが変更になり複写箇所さえ特定できればすぐに複写可能となったので先週末に出向いて取ってきた。作成日付は記載されていないが、第二表「港湾ノ一日荷役能力ト一ヶ年取扱屯数」の青森港(沖荷役艀取リ)が「昭和17年十月〜昭和18年9月」となっているので、およそ1943年12月前後に作成されたという推測になる。今のところこれが「桑原利英」名義で残存する最後の文書である。