寝る前に覚える近代詩

「馬」軍港を内臓してゐる北川冬彦

「春」てふてふが一匹韃靼海峡を渡っていった安西冬衛

というのを覚えておかねばなるまい。しかし安西冬衛の「少女」と「犯す」というモチーフは他の詩にも出てくるのね(『戦艦茉莉』と『河口』)。『河口』は一般名詞の河口ではなくて、地名としての「河口」なのかどうかは知らない(営口の対岸にある港湾)