満洲港湾整備史(梗概)

C82用のネタなのだが、ほぼまとまったので今のうちに論点整理。偽満もとへ満州国時代に整備開発が行われた港湾として、大連甘井子埠頭は有名だが、これ以外にも羅津港と葫蘆島港もある。規模としては大したものではないが、それぞれ政治的な背景を考えると非常に興味深い。羅津港は今でこそその意義が見直されているが*1、葫蘆島港は戦後軍港として再整備されたこともあり原型を留めてはいない。*2Google Earthで見るとそこにはもろに軍艦が。

むしろ秦皇島埠頭に実質的な機能を譲った*3と言っても過言ではない。ついでに営口港だが、これは塩田窄軌を主眼に訪問すべき場所。「Sand, Salt, Reed and Coal」の御仁に場所を示唆したような気もする。ただ、この手の窄軌に足を踏み出すと、満洲パルプ専用線を取り上げざるを得ないのが厄介である。そんなに何度も大陸に出撃する金がないw

*1:中露朝三ヶ国の国境地帯にあるため。実質的には「植民地」という話もある。

*2:画像を見ればわかるが「不凍港」でないことに着目。

*3:山西省産石炭の積出港として機能。対中ODAにて港湾整備を実施。