内側から「放出するもの」。

中国製鉄業関係の論文名称を思い出せず、電車の中で読み直す。宝山製鉄所と延払の件だがそれを中国蒸機の話に援用するというのだから正気を疑う。帰宅後に満州港湾関係の資料を読み込んで少し書きなおしてみたが、結びの部分はまだきちんとまとめられない。もう少し自分の中から「放出するもの」を待たねばなるまい。帰宅後「葫蘆島築港方策」の発行年(1936)を確認する。正式には「第17編第1巻続第2」なのだが(国会図書館で閲覧可能な原本はこっちで、それ以外はデジタル化)、それ以外の差がよくわからない。満洲事変時に違約金を払ってまで捨てかけた港湾を1935年に仮開港させた動機はわからないでもないのだが、結果論からすれば引揚港としてしか役立たなかったという皮肉な結論に達する。