今度は戦前の「外地向け輸出史」か。

やっと港湾整備史にも目処がついたので(まさか「著作集」を今になって読みなおそうとは思わなかったが)、今度は「日本製機関車製造銘板・番号集成」を読み直して年代別の傾向を探りだしてみる。そもそも、日本で鉄道車両工業が勃興したのは1920年代で、それ以前に輸出車両があるとすればこのような小型窄軌車両しかありえない(ただこれも当時の生き残りという確証はない)。このためだけに「軽便王国雨宮」や「Dampf-Archiv No.4 Die Waldenburgerbahn bei Basel 75cm Schmalspurbahn der Schweiz」(瑞士軽便蒸機本)まで読み解く必要があるとは思わなかった。輸出実績はさすがに台帳から一件一件調べ出すのは非効率なので、年代別の傾向を追って論旨をまとめるしかない。