「孤独」か「孤高」か。

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20年ばかり鉄道写真撮影に取り組んできたが、なんとなく手詰まり感が存在していたのは事実。そのような中、ふと思い立って気になったものを調べる気になってここ2年ばかり資料調査に傾斜しているのだが、なるほど自分の場合こちらのほうに適性があるということが判明した次第。帰任以後はずっとデータ系業務ばかり手がけていたこともあるが、ふとした気付きがなければなかなか自分の中で適性というものを理解出来ないものだ。また、資料調査を進めるほど、今まで散発的に撮ってきた内容の繋がりが見えてくることがあり、そうなるとますます自分自身の問題意識を深めることになってくる。
本当は、甘井子の電機と北京燕山のLPGタンク車を調べてしまえばそこで終わりにできる内容だった。そうならなかったのは、ひとえに100t重貨車の成立が自分の中で納得行く結論を出すのに時間がかかったからであり、また鉄道車両輸出史を戦後日中関係と重ねあわせた時に何が見えるか気になったからでもある。そして、それに一定の推論を見出した後、満洲港湾整備史に踏み込んだとき、労務問題と産業構造を語らずしてそれを論じることができないことが判明し、また既に両分野については先行研究が存在していたために、それをどう結びつけて論じるべきか、というのがなかなか難しいところではある。