「身元保証ニ関スル法律」の欠陥。

本法は「保証人」となりうる係累(一般的には直系・傍系親族)がいること、つまりは親族に対する性善説をもって成立しているので、頼るべき係累が存在しない人間を社会的に放置することを助長する虞があることはもっと注目されてもいい。むしろ、日本の社会的な伝統に根ざしているものであるから、かなり根が深いものといえる。