青山ブックセンターでのトークショーでは。

http://www.tobunken.com/diary/diary20020511000000.html

ここらへんが、トークの面白いところで、対談者に受けても観客には全然伝わらない時がある。こういう立ち見の場所で、客に十分にラポールがかかっていないとき、人というのは話のベクトルが自分たちの方に向いているな、と感じないと笑えないという性質を有するのである。いわゆる“通”という連中は、舞台上のベクトルが内向きのもので笑う人種、と定義できそうである。だから通どもの演芸評、演劇評、映画評その他は一般には役に立たないのである。
予定時間は45分くらい、ということだったが、さて、そろそろ半分くらいかな、と思って腕時計を見たら、もう40分過ぎ。大急ぎでまとめ、宣伝をして終える。
われながら話のまとめ方の器用なことはイヤになる程。
トーク後、ABCの企画担当のTさんが、“今日は私、話の内容は聞かなかったことにしておきます”と笑いながら言う。

( ゚д゚)ポカーン
えーと、観客にその意図が伝わらないって、もはやトークショーと呼べないのでは? それを自画自賛する神経がある意味素薔薇しいw よっぽどひどい内容だったんだろうな。そうでなくても、早口で語りだしたら収拾がつかなくなるのだから。でなければ「今日は私、話の内容は聞かなかったことにしておきます」なんて面と向かって言われないぞ。