「速算C/F」の応用による「粉食」の分析手法研究(序)。

財務分析の応用編として、B/Sを眺めてふと思いついたのが「速算C/F」。前期と当期、二期のB/Sさえあれば、C/Fを弾き出してその実態を見出す。非公開会社(規模問わず)に応用可能なはず。ちなみに、朝日新聞社のエントリはこの手法を使わずとも、C/F計算書があったのでそれを抜き出しただけ。

(速算C/F)
1. 営業C/F

(1) 当期損益−支払配当
(2) 売掛増減(△)
(3) 在庫増減(△)
(4) 買掛増減
(5) 減価償却
(6) 引当計上(特損関係)
(7) その他(資産負債増減)

2. 財務C/F
(1) 借入増減
(2) 配当支払
(3) その他(株式売却、配当収入他)

3. 設備C/F
(1) 固定資産増減(△)※除減価償却

4. 現預金増減= 1 + 2 + 3

基本的には B/S の増減で合わせる。細かい科目は考えないこと。
実は、この速算C/Fを使うと、赤字会社でも営業C/Fが改善傾向にあるか、いや実はかなり微妙な線かをすぐ判断することができる。C/F計算書は作るのが面倒で、と思われるかも知れないが、実はB/Sの増減だけで作れる。具体的な数字をいじりまわして数値を分析することが、自分自身の知識を高めるのに役に立つので、気が向いたら是非。