「経費削減」って何を削減するのか。

(注)
企業名の類推を禁ずる。
つーか、普遍的にどこも抱えている問題だw

バブル崩壊後、必要な経費も人員も削りまくって、早期退職制度を導入したら有能な人材から逃げられまくって、その分を中途で補うも社内的な政治力がないからなかなか戦力にならなくて*1、さらに「ゆとり」世代の新卒採用で補充してもまだ足りない。団塊の世代はやっと引退してくれるが、厄介な連中に限ってしぶとく生き残った上に、声がでかいから*2見事なまでに「抵抗勢力」になってくれる。とはいえ、今人を切ったら*3ますますギスギスした社内の雰囲気はますます収拾がつかなくなり、あと数年で「団塊」も淘汰できるので、人に関してはだんまりを決め込んでいるのが、今の日本企業。
「経費削減」というが、削れる経費・削れない経費というのがあって、一律に削れるものなのか、削れるものならそんなものとっくに削っているわ、せいぜい削れても新聞代とか事務用品とかそんな微々たるモノでどうするつもりか。全体の費用で見ればまだいいものの、直接部門・間接部門などに話が飛んだらますます収拾がつかなくなって、やれ費用の付替だの、やれ間接部門から直接部門への人の移管(でもやってることは同じ)だとか、ますます内向きに後向きになっていくのも、また今の日本企業。
カイゼン」といった部分最適の手法が逝き詰まりをみせているのはトヨタの蹉跌で明らかだし、さてトヨタ様でも及ばぬものを、他の企業がいかんせんと。

*1:実は中途採用による戦力補充というのは、そういうデメリットがあるのですな。誰も書かないが、自分は経験したから書ける。

*2:無駄に政治力がある上に、自分の信念が正しいものと信じ切っているから性質が悪い。

*3:非正規は躊躇なく切っている。ここでは正社員について。