二日目(復州城→哈爾濱)

出租、三輪車を乗り継ぎ寒村の集落に。少し歩くと踏切が。さて少し休憩でも取ろうかと思ったら、遠くから何か動くものが。よく見れば第八塩場まで行く列車ではないか。貨車は水タンク車が三両。

それから第八塩場まで歩こうとしたが道が工事中で途切れており、途中誰ぞに誰何され、電話まで掛けられたので「公安に捕まってはなんね」と道を戻る。

気が付けばそこは五島のヤードではないか。少し休憩したら一時間ほどで塩積貨車を牽いた列車が戻ってくる。しかし貨車には荷はなし。天候がぱっとしないこともあるし、何しろ連休前なので荷動きは低調なのであろう。ヤード付近で粘ってもよかったが、あまり目立つ行動は危険なので、9時頃に退散。10時前に謝屯へ移動するが、この地域は足が非常に悪く、45分ほど待ってやっとバスがやって来る。復州湾まで移動。

復州湾というのも、これまた何もない地域で、復州城以上に宿もなければ何もない。折り返しのバスで金城化工厰近辺まで。貨車が留置されている近辺でポイントなど撮っていたら、入換の列車がやってきた。適当に撮ってとっとと動く。工場と道路の間には堀があり、その向こうに線路があるのだが、運のいいことに機関車がやってきた。続いて事業用列車も工場を出る。さすがにカメラを構えていては目立つので、深追いはせずにとっとと退散。

あとは国鉄站付近の踏切まで歩くとまた機関車がいたが、踏切職員に誰何されないように「間違って来てしまった」雰囲気をかもし出しつつ、デジカメで二枚取ってこの地も撤収。バスで大連まで戻る。帰りのバスは定員の50%。非常にガラガラ。

大連市内の香炉礁で下車。
ふと見ると、赤錆びたタンク体が。

売るんかい!

香炉礁からは大連快軌で九里まで乗車。開発区までは運転本数も多いし、乗客も非常に多い。ところが開発区〜九里間は20分に一本という本数の少なさ。開発区からは、日系企業の巨大な工場(YKKAPだとか山武その他もろもろ)を脇目に、最初の站が

トステム

中国広しといえども、日系企業そのものを駅名にしたのはここが唯一であろう。ここからは新興住宅地や開発中の地域が続き、終点の九里站は見渡す限り「満州の大地」が広がる何もない站でしたw

あとはそのまま折り返して大連まで戻るが、出租がなかなか捕まらず、どうにか一台停めて空港まで(先に乗客がいたので迂回して)行かせる。CZ6262で哈爾濱へ。空港から哈爾濱站までのバスの中、パスポートを入れた手提鞄を忘れたのではないかと急激に不安になるが、それは杞憂であった。
まずはT47次の切符(臥舗)と、翌日の6245次の切符(臥舗)を購入する。T47に至っては「投げ銭」釣りと切符を投げてよこしてきやがった。
駅前の旅社に泊まるが浴室は閉鎖されており、洗面台で頭を洗う。T47次に乗るためにはとてもじゃないが寝ていられたものではなく、いっそのこと寝ずに夜を明かそうかとも考える。