「軍製」光学部品をどこが買うか。

21日付の中国紙・第一財経日報(C4面)によると、中国軍需産業大手の兵器装備集団公司は、独自開発した反射型液晶素子技術「LCOS(リキッド・クリスタル・オン・シリコン)」を用いた背面投射型(リアプロジェクション)テレビ向けの光学エンジンモジュールを生産する。傘下の河南中光学集団有限公司(本社河南省)がこのほど、年間150万セットの生産設備を設けた。生産するモジュールはリアプロジェクション式ながら、液晶やプラズマ式と遜色ない高精細な映像を高輝度で映せるという。海信(ハイセンス)やTCL、創維(スカイワース)など中国の家電大手が既に、同エンジンを採用したテレビの製品化に意欲を見せているという。高精細映像が可能なリアプロジェクションテレビは欧米を中心に需要が拡大している。2006年の世界の販売台数は340万台、売り上げは68億米ドルに上る。市場規模は今後数年間、年20%のペースで伸びていくとみられている。(8/22時事)

こっちは「軍」が自活しているからなぁ。
しかし、リアプロテレビというものは、構造上小型化できない代物(大型テレビ向け)で、なおかつ低価格が売りだから、「中国製」「中枢部品に軍が関与」「欧米景気失速のおそれ」という悪環境下でどこまで売り物になるか。