「宝籤」は決して人を幸福にしない。

15日付の上海紙・青年報(A1/7面)によると、6年前に宝くじで500万元を当てた上海市在住の夫婦が、その当選金をめぐり仲違いし、とうとう離婚するはめになった。貧しいながらも、息子とともに仲むつまじく3人で暮らしていたが、夫は現在、郊外の広々とした家で独りぽつんと暮らしているという。この夫婦が当選した宝くじは36の数字の中から7つを選ぶ「体育彩票」。10年以上買い続けた後の" 栄冠" で、税金を払っても400万元が手元に残った。うち100万元余りを使い、自宅を建て、離れた場所にマンションを購入。残りは夫側の親戚に貸したが、これが夫婦間に感情のもつれを呼んだようだ。
妻は返されたお金を手放さず、これが原因で夫婦げんかが重なると、息子とともに購入マンションに引っ越した。その後、妻が離婚と財産分与を求めたものの、夫が拒絶する騒ぎなどあったが、夫によると、「このままでは妻が残金を使い切ってしまう」と心配になり、このほど、離婚提訴に踏み切ったという。妻は「こんなことになると分かっていたら、お金なんかいらなかった」と話しているが、残金の所在について、夫婦の話は食い違っているという。(5/17時事)

宝籤高額当選者の話というのは、古今東西似たような結末を迎えるようだ。持ちなれない大金を持った人間というのは、大金を目の前にした瞬間、人間性が壊れていく。