毛沢東肖像画、一部焼かれる。

【北京12日時事】北京市中心部にある新中国の象徴、天安門に掲げられた毛沢東主席の巨大肖像画に12日夕、男が手製の燃える物を投げ付け、公安当局に拘束された。現場は警備が強化され、天安門前の歩道は通行止めとなった。新華社電(英文)によると、拘束されたのは新疆ウイグル自治区ウルムチに住む35歳の無職の男で、この日北京に到着したばかりだった。肖像画を燃やそうとした動機は不明。北京市公安局は「昨年、ウルムチの精神病院で治療を受けた」としている。肖像画は、左下側にわずかに焼けた跡が付いた。現場を封鎖した上で、クレーン車を使って汚れを取る作業が行われたが、別の肖像画に取り換えられる。民主化運動が武力鎮圧された天安門事件直前の1989年5月にも、元新聞編集者が毛沢東肖像画に塗料をかけたことがあり、この元編集者は懲役20年の判決を受けた。

「精神病院」という名の監獄に永遠に幽閉されるに、50元。