【北京２０日時事】中国の４大国有商業銀行の一つ、中国農業銀行の改革案が近く打ち出される見通しとなった。資本注入、不良資産の処理などにより財務を健全化した上で、株式会社に移行。来年の上場を目指すという。４大国有商銀のうち農業銀行を除く３行は既に株式制改革と上場を実現。残った農業銀行改革の行方が注目される。２０日付の中国紙・中国証券報によると、国有商銀の大株主である投資会社、中央匯金公司が農業銀行に２５０億−３００億ドル（約２兆９０００億−３兆５０００億円）の資金を注入。株式会社に移行すれば、株式は中央匯金と財政省が５０％ずつ保有する。７０００億元（約１０兆６０００億円）ともいわれる農業銀行の不良資産については、一部を財政省などが引き受けるほか、株式収益、所得税の還付など政府支援で削減を図るという。
昨年末時点の農業銀行の総資産は５兆３６４６億元（約８１兆円）で、昨年の営業利益は５８１億元（約８８００億円）。不良債権比率は２３．４４％と４大国有商銀の平均９．２％を大幅に上回った。中国政府は１月の全国金融工作会議で農業銀行と国家開発銀行など政策銀行の改革を優先課題とし、改革案の策定を急ぐ方針を示した。
「不良債権比率23.44％」っていったい何よ。つーか、ほとんどは公安・軍関係のフロント企業に貸し込んで、回収できない資金の塊なわけで。海外投資家も、そんな危ない銀行に投資するかね。
謎。
