コニカミノルタ、カメラ事業からの全面撤退

コニカミノルタホールディングスは19日、カメラと写真フィルム事業から全面撤退すると発表した。主力のデジタル一眼レフカメラと交換レンズ事業は提携先であるソニーに譲渡する。フィルム市場の急速な縮小に加え、デジカメでも競争力を持つ製品を展開できなかった。価格競争が激しさを増す中、今後も業界の再編・淘汰が続く可能性がある。これに伴い、4月1日付で岩居文雄社長が取締役会議長に退き、後任の社長に太田義勝副社長*1が就任する人事を決定。今後は収益性が高いコピー機など「企業向け事業を中核に展開する」(太田副社長)方針だ。フィルムカメラとデジカメは3月末で生産を中止し、デジタル一眼レフの製造・販売などはソニーが引き継ぐ。フィルム、印画紙の生産も2006年度末までに終了する。全世界で3700人規模の人員削減に踏み切る。
コニカミノルタは03年に旧コニカ、旧ミノルタ経営統合により誕生。コニカ*21903年に国内で初めて印画紙を生産し、ミノルタも老舗カメラメーカーとして親しまれてきた。(1/20時事)

http://d.hatena.ne.jp/sa-50/20060120#p2でも紹介されてたけども、ついでにコメント。たしかデジカメの価格競争の波に飲み込まれて数百億の赤字を出したとは聞いていたが、全面撤退ですか。しかしキヤノンミノルタペンタックスと挟まれる中、コニカとくっついて高級感が落ちたのと、フィルム自身も富士とコダックの間に挟まれて独自性を出せなかった*3のが敗因といえようかと。
でもDimage-X21は価格の割には比較的使いやすいカメラだったんだけどな。ズームしてもレンズが前に出ないのは盗撮向きスナップ写真撮影向きだったのだが。反応速度・操作性はX-50ではもっと改善されて、ずっと使いやすかったのに、勿体無い。誰がアフターサービスをしてくれるんだろうか。ソニーのアフターサービスじゃ、益々不安だ。

*1:同志社大法卒。1964年ミノルタカメラ入社、95年ミノルタ常務、99年6月社長。03年8月コニカミノルタホールディングス副社長。64歳。京都府出身。

*2:旧称小西六

*3:さらに言えば発色も悪い