政府の浪費相次ぐ、15年間で5000億元

2日付の中国紙・報刊文摘(1面)によると、中国誌・瞭望東方週刊が、中国で予算の「節約」が進む一方、政治的業績を目的としたプロジェクトや政策の失敗による「浪費」が相次いでいるとする記事を掲載した。それによると、収賄罪などで昨年死刑が執行された安徽省の王懐忠元副省長が、阜陽市に「国際化大都市」を建設するとの名目で、空港建設に3億元以上を投資。しかし、現在は雑草が生い茂っている。また、四川省の綿陽空港は開港した2001年に3800万元以上の赤字を計上。監査部門の調べで、投資額のうち2億2000万元分は効果が出ていないことが分かった。世界銀行の推定では、中国で第7次〜第9次5カ年計画(1986〜2000年)期間中、投資関連の政策の失敗が約30%、それによる浪費が4000億−5000億元に達した。国家行政院の汪玉凱教授は、最もひどいのは政治的業績を目的としたプロジェクトと腐敗による浪費だとして、その原因は公共財政や官僚を抑制するシステムが不健全な点にあると指摘。「一刻も早く有効なシステムを構築し、財政責任者による浪費を止めなければならない」と訴えた。(時事)

阜陽なんて、上海から非空調列車しか出てないような僻地に、何を作ろうというのか。まあ土地開発の名目で中共幹部の蓄財が目的なんだろうが。