初の砂漠横断鉄道に着工

30日付の中国紙・中華工商時報(5面)によると、内蒙古自治区中部の巴彦卓爾市の臨河駅と、阿拉善盟の策口地区とを結ぶ「臨策鉄道」が2005年8月に着工する。全長720kmで、中国で初めての砂漠横断鉄道となる。また、策口はモンゴル国境に近く、両国間の貨物輸送拡大が期待される。開通は07年上半期の見込み。新線は単線で、ディーゼル機関車がけん引する旅客列車で最高時速は120km/h。烏蘭布和砂漠と哈丹吉林砂漠の北部を経由する。開業当初の年間輸送能力は1750万tを見込むが、将来的には3060万tに引き上げる計画。運営会社「臨策鉄路有限公司」は設立済み。(時事)

ちなみにこの地方鉄路、包頭鋼鉄が建設に一枚噛んでいるらしい。

15日付の中国紙・第一財経日報(C3面)によると、内蒙古自治区の製鉄所、包頭鋼鉄集団公司は鉄道事業に参入し、同自治区内の臨策線建設に参加する。同公司関係者がこのほど明らかにした。モンゴルで開発中の鉱山から鉄鉱石を安定的に輸送するのが狙いという。臨策線は臨河市と額済納旗達來呼布鎮とを結び、全長は728km。呼和浩特鉄道局や中国鉄道工程総公司、地元の慶華集団との共同事業で、受け皿会社の臨策鉄道有限公司は設立済。登記資本金は13億8000万元で、包頭鋼鉄は5%の6900万元を出資した。2005年9月に着工する予定。包頭鋼鉄が開発中の鉱山は07年の採掘開始を予定している。(時事)

あと5年早ければ、各地で不要となった前進型蒸機の宝庫となったかも知れぬ。勿体無い>馬鹿