疲労は極度に達する。

午前中は部下が話しかけるのをためらわれるレベルの殺気を発散させるほどに疲労は極度に達する。三連休前に仕事の目処を付ける必要があるのだが、数値を組み立てるためには自分の頭の中で納得いく手法を確立させねばならず、ただ単に「できた?」と抜かす馬鹿とはそこが違う。そのかたわら部下の質問への判断指示、その合間に座席表などの雑務、さらには来週にある別件準備などで、一日で複数セット替えをしているような感覚。
この三連休はどこか一日図書館にでもこもって草稿に手を入れたい。「石炭船積埠頭施設概要」の石炭埠頭の予算概要に経費試算、「橋型運搬機」(ブリッジトランスポーター)などを踏まえて本文をどう肉付けするか。事実関係を踏まえた上でいかに簡潔な文章にするかが鍵なのだが、さすがに平日業務で疲弊した上に帰宅後は育児に手を取られるから何も手に付かない。喫茶店に行けば無駄に煙草の本数が増えるので、禁煙の環境下、書類を広げても問題にならないのは図書館くらいなものなので。

2005年の反日と、2012年の反日。

家人と日中関係の話がのぼったのでふと思いついて書いてみた。
2005年4月の「反日デモ」については、小泉純一郎総理の靖国神社公式参拝を契機としながらも(前年からその傾向はあり2004年9月には徐家匯で反日ビラを配る人間がいたのを見ている)学生・農民工(内陸部出身の出稼ぎ労働者)の経済格差に関する不満が爆発したものという見解を取っている。実際、デモの前日には中方社員より「明日はそういう連中が大挙するから絶対市内に出るな」という忠告を受けており、また当時回ったSMSでは「925路で人民広場に集まれ」という内容であったためその路線バスのルートを避けて市内入りする必要性もないと判断し、寮にこもっていたらあの始末。
それと今年の「反日」について考えると、次期主席に関連する報道の煙幕の可能性も考えられるが、対比すべきなのは日中における「経済格差」感覚が逆転した印象。つまり日本側が妙に突っ張りすぎて中国側も引くに引けなくなっているのではないかという穿った見方をしたくなる。あとは中国側の経済成長停滞の影響とか、そういう微妙な影響が影を指しているのではないかと考える。去年より満州港湾史に関連する資料を集めだして読み込みを行なっているのだが、「労務問題」との妙な符合とか、気になるところはいくつかあるのだが、少なくともそういう閉塞感の集積がこういうところに現れるのは事実である。いくらなんでも「対手とせず」まで一気に突っ走るとは思えないのだが、その前段階として「基本的人権」を取っ払った「生活保護」や「尊厳死」などの問題が堂々と論議される空気がどうも尋常ではないので、そうした懸念が杞憂であることを望む。

こんなものを撮っていた。


景気の悪い話から敢えて脱線させる。
錦州站手前でこんなものを撮っていた。側梁省略型・ドームレスタイプのG60Kなら化成品・軽油積として今でも見られるが、これはおそらく国内ではほとんど残存していない。2012年5月でも列車で通過時に存在は確認しているので、錦州站を通過するときは北京方面の山側に注目されたい。

この専用種別が読めるか。答:「パラフィン
G60Kの化成品専用企業自備車は何気にその種類が多いのだが(例:「ジメチルホルムアミド」「エチレングリコール」「ナフサ」)それを漢字に書くとなるとかなり難しいし、判読も困難。特に当用外漢字が多いし複雑な表記もあるので自分でもそんなには書けない。