「恋愛」は工業製品か

「恋愛工学」でググると藤沢数希という名前が出て来て「察し」という以外の何物でもないのだが、だいたい男がそういうものをひけらかすこと自体が、ある種の劣等感をそれで癒やそうとする印象しか受けない。「電波男」のあとがきを想起させるのだがいかに。もっともそういう心理は既に20年以上前、橋本治が喝破しているのだが。それから自由になることは難しいのだが、それを自覚しているかいないかという差は大きい
ぼくらのSEX (集英社文庫)

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