「SY-country」管理人逝去に際して

https://groups.yahoo.com/neo/groups/Steam_in_China/conversations/messages/11538
どうやら間違いないようです。
中国蒸機サイトを長年運営された Dave Fielding氏が闘病生活のすえお亡くなりになったそうです。過去に数々のレポートを添削掲載いただいた者としては突然の訃報に驚くばかりです。謹んでご冥福をお祈りします。

(爾後更新と追憶)
「SY-Country」は、元来中国蒸機鉄の老舗サイトであった「QJ-Country」の管理人であった独逸人Florian Menius氏が中国国内の無煙化進行に伴い更新をやめようとしていたところを、英国人の Dave Fielding氏が継承した経緯がある。わたしがレポートを送るようになったのが2006年なのでずいぶん前になる。なんでそんなことをはじめたのかというと、画像掲示板を通じて日欧相互間の情報交流はあったものの、日本人からのレポートがないのを奇異に感じたのがきっかけであった。当時、自分は海外駐在していたこともあって、下手な英文ではあったものの鄒城市の前進型蒸機訪問記をきっかけにぽつぽつと訪問記を送るようになった。

その中でも一つのトピックがあるとすれば、山東省肥城市石横と、莱蕪市莱城電廠で最後の活躍を見せた前進型蒸機の訪問記であろう。これをきっかけに多くの欧州鉄が山東省を訪問するようになったのも今となっては思い出の一つである。じつは掲載されたレポートの裏には細かいメールでのやり取りがあって、そういう数々の指摘や疑問がこちらにとってもまた勉強になった。思えばひどい英文で、これを読んだ氏もだいぶ苦笑していたと思うが、そうした単語や前置詞の誤りを淡々と置き直して掲載していく作業は、なかなかできることではない。特に、ほぼ最後の更新となった本年8月には、小生の「非蒸機」レポートである「葦」「塩」に「大連市電」に「桟橋電車」補遺を掲載したのは、闘病生活もかなり末期だったようで、今にして思えば先方にかなりの負担をかけたのではないかと考えてしまう。

これらの膨大なウェブアーカイブが散逸してしまわないかというのが、中国蒸機の最末期を共に送った趣味人としておそれるところであるが、過去10年にわたって積み上げてきた「SY-Country」は不滅であってほしい。