「入門書」はなかなかむつかしい


前述した「東方粉食劇」の存在があって、過去に斯様なものも作ったのだが「入門書」という体裁を取ろうとすると、どこまでとっかかりをつかんでもらえるかというつくりになかなか頭を抱える。「中国貨車入門」を作ったときは、貨車の種類や技術的な側面をばっさり絞り込んだつくりにしたのだけど、それでも表紙とのギャップが大きいのは否めない。そもそも「東方粉食劇」だって、財務諸表が読めて、なおかつ倒産銘柄を知っているというのが前提にあるわけだが、それをカバーするイラスト・カットがあるのが大きい。

倒産事例研究の入門書なんて、具体的事例を腐るほど見てきて、その中で適当な事例をセレクトする眼力も必要となるのだが、さらに平明な形で事実を暴き出すというのは、冗談抜きで高等な作業となる。いや「東方粉食劇II」とかいって、前述した「磐梯急行電鉄」に加えて
「ハニックス工業社長最強伝説」*1
とかやりだしたらガチで外道といえるw*2

*1:廣川昌。「自殺・自決・自害した日本の著名人物一覧」をググること。同社倒産後に東京国税局で自殺し名を残した。関連会社全社の破産集結までには数年を要している。

*2:そんな話を言及する時点で十二分に外道なのだが