何とか見てきた「一夢庵風流記」

http://kageki.hankyu.co.jp/revue/370/index.shtml
定時速攻帰投を目指したが、なかなかこういうときに限って遁走できぬ
しかし、あの原作をどうまとめるかが気になっていたのだが「朝鮮(琉球)入り」をばっさり削ってしまった。女性の登場人物の少ない原作なんで、「まつ」をヒロインにするしかなったんだろうが、そうなると原作通りに不倫ものにしかならぬ(その代わり、助右衛門とのやりとりが生きてこない)。あとネタバレで恐縮なのだが
捨丸を女性化とか、おまけに殺してしまうし
さらに「黒幕」が徳川家康なんかいw
あと狂言回しが あの名前かい! という… およそ原作(と漫画版)を読んでいればその斜め上を行く脚色にはびっくりだぜ大野せんせ
しかし漫画版でもかなりの脚色潤色が多いので*1、むしろ「花の慶次」で固まりすぎた感のある脚色の方向性を変えるきっかけとなるかもしれぬ。
後半の『My Dream TAKARAZUKA』も手堅くまとまっていたなー。むしろグランドレビューで新奇に走るとちょっとかんべんしてくれよということになるから*2、まあ100周年なんであまり新奇な真似もできないか
惜しむらくは15分で売り切れたからおすすめとはいかんのやな。当日券ならびにいけんやろ。OSKは野郎一人でも行けるが、東京宝塚は野郎一人だとすげえ浮く 女子率98%はあったと違うか

一夢庵風流記 (新潮文庫)

一夢庵風流記 (新潮文庫)

*1:そもそも読切版が刊行された段階で原作者が物故しており、連載時には門下の麻生未央氏が途中まで脚本を担当したことはよく知られている。

*2:武士の情けで名前は出さぬが、きりやんサヨナラ公演にAKBの要素を持ち込んだ某齋藤吉正とか