「21世紀は責任放棄の世紀」。

この前、twitterこんなことを書いた。

日本の組織がこの失われた20年でどうなったかといえば「コンプラ」に名を借りた「無責任経営」つまり、自らの責任を放棄して誰かに丸投げする「責任放棄の世紀」になったからだ。それは成功経験のある組織において根強い

例えば資料を作らせておいて、いざ出してみれば「それは上が判断することであってオマエが判断することではない」という言葉を吐く屑が世の中には多い。では中間管理職たる貴様の存在価値はどこにある、という話なのだが、実はこの語り口にはある種の狡猾さが存在し、「上に判断を仰ぐ」ということは、自らの責任をも上にまるなげして判断させるということである。そういうことが続くとどうなるかといえば、上は細かなところまで一々見なければならないし、下は上に判断をまるなげすればいいわけだから、思考停止が益々進行するという次第。「コンプライアンス」なんてようできた言葉で、そりゃ「法令遵守」していれば全てはうまくいく、ただしそれは「自らの主体的責任」を「法令遵守」というところにまるなげしているわけだから、自発的に何かすることなんかありえるはずがない。むしろ、自発的に何かやったら「規定違反」とみなされるのだから当然だ。