![日日平安 (新潮文庫) 日日平安 (新潮文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51eLWgRGvQL._SL160_.jpg)
- 作者: 山本周五郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1965/06/17
- メディア: 文庫
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「みんなで私があまやかされていると云いながら、誰一人あまやかしたことはなかった、一度でも私をあまえさせてくれたことがありましたか」
「末っ子三文安」であろうが「総領の甚六」であろうが、大事に育てなかったことを正当化する言い訳が「甘やかさない」である。ただし、それは内向きの論理(家族内のみ)であって、第三者はそこまで厳しくは見ていない。
このような差が出るのは何故だろうか。
「愛玩子」「搾取子」という扱いの差を(内面で)正当化する論理だからだ。