「とどめを刺す」決意を更に抱かせるこの駄文。

検証作業の一次資料収集は済んだのだが(id:kensyouhan氏とは全く違うアプローチで進めており、もう少ししたら公開予定)、非常に不快な文章を目にしたので「とどめを刺す」決意をここに新たにした。
http://www.tobunken.com/news/news20110406142814.html

震災による原発問題。いろいろ思いはありますが、この件に関しては発生以来、表だっては口を閉ざすことにしています。何故かというと、わからないことがあまりに多すぎるから。
私ゃ原発の専門家でも何でもない。原発に関する裏モノチックなネタならいくらもありますがそんなもの、今この時期に書いたって不謹慎のそしりを受ける以外、なんの得にもなりはしません。雑学屋のニーズは、平時にあるものです。こういう時に知ったかぶりを振りかざすものではありません。ましてや私は雑学の魅力はアヤシゲなところにある、というのが基本スタンスの人間です。そういう人間の出る幕かどうかは心得ているつもりです。
いや、身内トークの場とかでは専門家ぶったことも言ったり書いたりしていますよ。親しい知人で、肉親が福島県に取り残されて、不安症候群になりかけていた人がいました。このときには、あっちこっちのサイトから安心情報をかき集め、まるで自分が原子力の専門家みたいな顔をして落ち着こうよと説得しました。そういうときは別ですが、外ではやりません。

サブカル・オタク周辺系のライターのみなさん、文科系アカデミシャンのみなさん、その他原発放射能問題が専門でないマスコミ文化人のみなさん。
われわれは多弁が商売的な特性です。専門外のことに関してもつい、イッチョカミしたくなるおしゃべりが実に多い(自戒ももちろん込めてますよ!)。しかし、今回は、実際に被災地で、不安にふるえ、理由ないものであっても安心できる言葉が欲しい、と切実に思っている人々が大勢います。いま少しの間、この問題については、われわれは沈黙しませんか。
現場にいる専門家たちの、必死の努力を見守ることに専念しませんか。われわれの“日常”であるところの、アニメやマンガや猟奇殺人事件やSFX映画や、そういった事象への発言に専念しませんか。それが、われわれ“不要不急の文物の楽しみ”を商売にしているものの、ある種の矜持であるようにも思うのです。

「わからないことが多すぎる」ではない、事実を調べて考える努力を怠ってきたのと一緒にするなボケ。「アニメやマンガや猟奇殺人事件やSFX映画」に一人で専念しとけ。
まあ、せっかくなので、こんなものを見つけておいたので紹介しておこうかね。
たとえば、これと、これとか。