「NO-TENKI商会」≠「東京文化研究所」

http://www.tobunken.com/diary/diary19991226000000.html
「裏モノ日記」1999年12月26日付より引用。

それに、われわれの仕事では原稿料はいつも銀行に振り込まれ、通帳でしか確認できない。目の前で本が売れ、現ナマが箱の中にたまり、持ち重りがするほどになる、という商業的行為の原点をダイレクトに体験するということは、やみつきにならない方がウソだろう。ノンキャッシュ時代に、日本経済史上最大の闇マーケットであるところの(笑)コミケがこれだけの支持を受けている理由のひとつには、この現ナマ体験の麻薬的快感がある。ひょっとして、コミケというとみんながしたり顔で語る“表現行為への本能的欲求”などより、こちらの商業行為への欲求の方が強い部分もあるのではないか、とさえ思う。

誰もこの点を指摘しないので、こっそりと書く。
出版名義を「NO-TENKI商会」とした以上(そもそも会社名義の出版物をコミケで売れば規約違反)、その分の損益は唐沢俊一名義(「NO-TENKI商会」は屋号)でしか処理できない。「東京文化研究所」は法人なのだから、その名前でしか商売はできない。包括委託契約を結んでいればまだしも*1、直に会社名義で経理するとそれって不正経理ですから。*2

*1:会社法第356条の競業禁止規定に引っかかるので、取締役会議事録まで作成する必要が出る。

*2:個人名義か、会社名義かの相違なので「脱税」とは言えない。「不正経理」とする。