いやただ余っていただけだが。

数年前に会社で配って、そのまま放置プレイ食らっていたものを、書庫整理のついでに引き揚げる。無駄に分厚いだけの本だから*1、一時間もあれば流し読みできる。

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

著者は「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一流だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」とのことで、日本語版の出版が遅れていたようだが、これってつまり
日本人は全体最適化ができん
と烙印を押されたわけだよなwww*2
いや「ボトルネックに見合うまでの生産能力で作って」「在庫を減らして」「製品を販売する」というのは至極当然な理論なのだが、日本の場合は「全体を最適化」できる人材がいない*3から、この本を読んだだけで「いっぱしの工場責任者が育つ」などという軽々しい期待を抱く人間が馬鹿なのだ。一時期は「ザ・ゴール」ブームが席巻しましたからなー。

*1:毛唐はこんな内容スカスカの本を有難がって読むのか。

*2:いや大手電機の決算を見ていると、まさにその言葉が当てはまるわ。

*3:育たない、いや育てないと言っていい。