宗主国は怒っている。

中国北朝鮮間の話だ。
そもそも、鉄道部所有の貨車を勝手に援助物資扱いにしただけでもたいがいなのだが*1、おまけにそれを解体してスクラップ原料として製鉄会社に売り払ったら、いくらなんでも切れるだろ。
というわけで、ここ最近、中国鉄道部は北朝鮮に対しかなりブチ切れモードに入っているから、もし「未払貨物運賃の決済ならびに貨車の返却」というカードを出されたら最後、「ハルノート」並みの破壊力を持つ。だって、現物はないのだから、返しようがないw
おまけに、北朝鮮では石油が取れない。それなのに動力車不足で中国で余剰となった内燃機を大量に譲り受けている。*2
ということは、石油輸送を押さえるだけで首が絞まるわけで、実はここ最近の動きも「最終符牒」食らったからヤケクソになっているのではないかという気がしないでもない。

*1:最初のうちは、北朝鮮の物流インフラ、特に貨車の老朽化が進んでいるから「持っていきな」くらいのニュアンスだったかもしれないが

*2:DFH3とかDF4とか。中国国内の電化が進んで、内燃機自体も余りつつあるのが現状。