応用編「家計のB/S」「家計のP/L」

これは、今の家計の資産価値がどのくらいあるか、また家計の収益性を見るうえで非常に役に立つ。誰か同じことを考えているのだろうか知らんが。

貸借対照表
現在持っている手持現金、資産などを基に、資産価値を再評価しなおしたものを「家計の資産価値」としていく。企業の財務諸表ほど複雑なものではない。資産といっても「現金」「預金」「有価証券」「不動産」くらいだし、負債として考えられるものはせいぜい「ローン」「カード債務(未払金)」「預り敷金」くらいなもの。*1
注意すべきことは、市場性のない物品は資産認識しないことである。自家用車といえども、中古市場での価値がなければ「ゼロ」となるので算入しない。*2それ以外の嗜好品の類も同じ。出て行った時点で「すべて費用」わかりやすい基準である。
「家計の資産価値」が「株主資本」に相当する。出資がどうのこうのと考える必要は一切ない。

損益計算書
年間の収入、費用、税金額などを縦に並べた表である。作り方は企業の損益計算書とそっくりであるが「当期純利益」がそのまま貯蓄(運用・投資)可能な額となることが異なる。それ以外の支出はすべて費用認識するという考えに基づく。あと「引当金」という概念は存在しないので念のため。

*1:いうまでもないが「不動産」は建屋部分を減価償却することを忘れないこと。不動産所得関係の申告書を作ればすぐわかるとは思うが。

*2:もしくは減価償却四年で償却するという手もある。四年で資産価値10%に減額。