「法務屋」の作り方。

1月9日の日記で、ummyu氏から色々とコメントを貰って、触発されたことがあったので書いてみる。
どうも、日本というのは、文系での「実学」教育が下手糞で、まともに機能しているのは税務大学校だけであるとぶってみてから、話を続ける。
「法務屋」というのを、単なる法律知識だけ持っている人間と規定してはならない、むしろ、債権回収だとか債務支払(「銭投げ」というやつです)などの泥臭い仕事をやってきた人間こそが、法務屋に向いている。って、ほとんど経理屋と領域が重なるんですが。
ちなみに、債権回収で要求される知識というのは、会社法(旧商法)、破産法一連(会社更生法民事再生法、破産法)、民法に関する一部の項目だけ。あとは、官報の読み方と、裁判所への各種書類の書き方がわかれば上等。
あと「松島英機」の名前を知っていればなおよしw


何しろ、自分の場合は、前勤務先で法務部がクソの役にも立たなかったから(免許関係の届出しかできないうすらハゲ)、おまけに上司が「(法律知識のない)現場が、債権回収の方法を立案してくるべきだ」というわけのわからんことをほざいていたので、自力で法律知識を身につけて、裏から手を回して絵を描いて、その処理方針を上申するということを、二年ばかりさせられましたな。まあ、現在でも、下放先でいろいろやっているわけですが。
そういう経験をして、専門知識を体で覚えるとどういうことになるかというと、「何でも屋」ができるわけです。細かい体裁を整えることはできんが、専門業務そのものは抑えているから、どうにでも立ち回れる。
本当は、「法務屋」に限らず、そういう意味での「何でも屋」ゼネラリストの養成が必要なのだが、日本ではそれをどう勘違いしたのか、「専門馬鹿」あるいは「社内政治屋」エセゼネラリストができあがるんですよと、言ってみる。
オチがなくなってしまったので、次。