「お気に入り」のフィルム。

前日のエントリの続編。独断と偏見で。


1. ILFORD XP2
ご存知「カラー現像処理する白黒フィルム」。
その独特の表現性(色素表現のため、極めて木目の細かい表現となる)は嫌う人も多々いるが、露出に難のある曇りがちな天候下では、非常に取り回しの良いフィルムである。現像もカラー現像できるので、低コストで白黒写真が楽しめるが、難点はフィルムそのものの入手が限られること。ヨドバシカメラでも本店(新宿)にはもはやなく、秋葉原店まで行かないと買えない。とはいえ、一度これを使ってみると、手放せなくなる一本。
なお、同種のフィルムはコダックからも出ているが(BW400CN)、こちらはネガがカラーベース。XP2が入手できなかったときの代替用として確保しよう。


2. FUJI ベルビア RVP
今までのカラーフィルムの概念を変えた一本。
特徴は、緑色が異様に鮮やかに発色するという点につき、デジタル化が急激に進むまでは、プロカメラマンの撮影機材にはかならずこのフィルムが入っているほどであった。新緑の鮮やかな4〜5月に威力を発揮し、またそれ以外の季節でも、季節感を協調した(強調しすぎてなじめないという方も多々いるが)写真が撮れるので、今でも予備に数本確保している。難点は、感度が低すぎるため、相当明るいレンズを付けていないと、鉄道写真撮影には難儀するという点。それを除けば、これもお勧めの一本。


3. コダック TRI-X 400
可も不可もないが、白黒フィルムであればこれが一番無難。コダックは、白黒フィルムが実は一番無難だが、価格が案外高いのが難。


4. 楽凱 SHD100
中国での入手しやすさを基準に選んでみた。
楽凱は中国のフィルムメーカーで、一時期はコダックと合弁を組んでいたこともあるが、現在は合弁を解消して白黒フィルム専業メーカーとなっている。性能としては、FUJI ISOPAN 100とほとんど変わりない程度、決して優秀なフィルムではないが、現地では1本12元前後で買えるところが特色。