女児の出生減=誘拐増で対応。

【北京6日時事】6日付の中国共産党機関紙・人民日報によると、中国で2005年、男女の出生比率が女児100に対して男児118.88に達し、2000年の男児116.90から拡大した。国家人口計画出産委員会は、男女不均衡の深刻な地域では女性や児童の誘拐犯罪が多発しているほか、結婚相手不足のため海外から女性が連れて来られ、違法結婚させられるケースまで出現していると明らかにした。同紙によれば、男女出生比率の正常値は104〜107対100。だが、05年には江西、広東、海南、安徽、河南の5省で男児が130以上に達した。こうした結果、全人口では男性が女性より3700万人多く、このうち0−15歳では男性が1800万人上回った。男女出生比率が不均衡になる要因として同紙は「表面的には中国の一人っ子政策と関係はあるが、必然的なつながりはない」と指摘。「男尊女卑」思想の形成や、働き手として男児を望み、胎児性別判定が横行していることなどが主要な原因だとしている。

男女比130というのが既に生物学的な許容範囲を超越しており、すさまじい勢いで「男余り」(除上海・香港)という状況なのだが、いったいどこから女性をあてがってくるのか。謎だ。