「撮影行」地獄道。

前のエントリの続き。長文失礼。
雑誌に写真が載るようになって舞い上がり、いろんな場所へ撮りにでかけた。しかし、有名ポイントで写真を撮っても、それが掲載されるかどうかは運次第。いろんなところに足を運んでみたものの、なかなかいい写真が撮れない。
自分はこういう写真を撮りたかったのだな、と気づいたのは、2003年頃だった。「RVPで新緑の季節」の満足いく写真を撮るために、2003年、2004年と越美北線へ通い、どうにか満足行く写真を撮ることができた。
中国赴任後、どういうものを撮ろうかと考えたが、新緑と蒸機、この組み合わせは難しい。じゃあ「爆煙」はどうか、これも冬場に零下十何度の場所に行って凍傷にかかるか、という寒い思いをするのも勘弁してほしい。かといって、先人の撮ったのと同じような写真を撮りたくはなかったので、集通にも行かず、芭石にも行かず、ひたすら華東地区で蒸機専用線ばかり追うことが多かった。*1
偶々、上海蒸機鉄同志で「山東省に前進が残っているから撮りに行こう」ということになり、7月に出撃、この度11月に再出撃(12月に再々出撃と相成りそうだが)したが、このときは今までこだわっていた「スライド」を捨てた。天候もはっきりしないし、ならばこそ今しかないと思って使ったのが「XP2」だった。結果は良好。
白黒写真は今まで、あまり本腰を入れて取り組んでこなかったせいもあってか、なかなか満足の行く写真は撮れなかったのだが、9月に五鋼、杭州である程度の成果を得て、今回の鄒城では「ハイデフ前進爆煙」という申し分のない作品を撮ることができた。
というわけで、今度は何を撮りに行こうかな、平頂山、榮陽、英豪は気の向くまま、気負わずに撮ろうかな、という自分がいる。ただ単に、手前の不摂生がもとで、気張りようにも気張れない体力の衰えを感じているというのは、公然の秘密だ。*2

*1:今でも多い

*2:体力面での衰えは如実に現れている