海賊行為、正規施設にも蔓延

【ロサンゼルス19日時事】米映画協会(MPAA)は19日、中国での海賊版DVDなど違法コピー問題について中国で実施した調査結果を公表した。MPAAによると、中国の映画制作関係者や規制当局など当事者への直接聞き取りを実施した初めての調査で、違法コピーは登録された正規の施設でも蔓延しており、海賊行為が中国自身にも損害を与えている実態が明らかになったとしている。調査は世界経済・政治研究所の中国社会科学アカデミー(CASS)によって行われた。聞き取りを実施した人数などは公表していないが、映画の海賊行為について調査に応じた業界関係者の61%が「今後も増える」、39%が「現行水準にとどまる」と回答。海賊版市場が縮小するとの回答はなかった。また、業界関係者のほぼ3分の2が、違法コピーによって中央政府は大きな税収損失を被っているとみており、海賊行為は中国経済への損失になっているとしている。また調査によると、中国が公式に認めた正規のDVD/VCD(ビデオCD)生産施設は2003年時点で774カ所、年間生産能力にして約27億枚だった。一方、同年の合法的なディスクの販売枚数は3億5350万枚にとどまっており、調査はこの大きなギャップについて「正規施設での海賊行為がはびこっていることを示唆するもの」と指摘している。

出張者、駐在員同士で話しているのが「どうやったらこんなに安くできるのか」ということだが、そりゃ正規施設で海賊行為やってなければこれだけの量産効果生まないだろうよ。いえごくごく当たり前の結論なんですが。