出稼ぎ労働者の子供、犯罪深刻に

【北京4日時事】中国の地方から北京など大都市に来た出稼ぎ労働者(民工)の子供による暴力や窃盗などの犯罪が深刻化している。こうした子供の多くは小中学校を退学しており、4日付の中国紙・法制日報は「出稼ぎ労働者らの第2世代の犯罪は都市建設や首都の安定に直接関係している」と指摘。教育を受けられず、犯罪に走る子供たちの存在に警鐘を鳴らした。
北京市では現在、民工などの「流動人口」は450万人超。都市住民と農民の戸籍を厳格に区別する中国では、民工の子供は都市で教育を受ける権利はなく、まだ数少ない「民工学校」に通わざるを得ないケースが多い。北京市公安局朝陽分局留置所の調査によれば、14歳前の子供が通学せず、インターネットカフェなどでぶらぶらしながら、窃盗などさまざまな違法行為に手を染める例もある。専門家は「未成年者権益保護弁公室」を設けて職業訓練や法順守教育などを実施し、問題解決を図るべきだと指摘している。

やっと今頃になって農業税を廃止したりとかやっているようだが、ここまで徹底した差別政策を取っている国はそうはないはず。