広範な協調関係を強調も、人権で率直な意見表明

【紐育13日時事】ニューヨークで13日行われた米中首脳会談は、北朝鮮の核問題解決に向けた協力強化などを確認、広範な協調関係を強調した。米議会を中心に中国脅威論が高まる中、良好な関係をアピールし、懸念の払しょくに努めようとしたものだ。胡主席は冒頭で、貿易不均衡是正や知的所有権保護に努める方針を表明。これは、中国との貿易不均衡など経済摩擦にいら立ちを強める米議会を意識した発言だ。米高官によると、胡主席はまた、中国の「平和的発展論」をブッシュ大統領に説明した。詳細は明らかにされていないが、中国の発展が周辺地域の脅威とはならない点を強調、中国の軍事的脅威論に反論したとみられる。
一方、ブッシュ大統領中国の人権状況の改善、宗教の自由拡大の必要性を指摘するなど、率直な意見も口にした。同大統領は、世界規模の民主化・自由拡大を政策目標に掲げており、人権問題で中国を例外扱いしない姿勢は貫いた形だ。

基督教福音派をバックにするブッシュが「人権」「宗教」で中共に妥協できるはずがないではないか。