抄紙機を騙し取られたようなものだ。

日本製紙グループ本社傘下の日本製紙は12日、中国で進めていた洋紙(印刷用紙)の合弁事業からの撤退を完了したと発表した。現地の紡績・製紙メーカー、承徳帝賢針紡(河北省承徳市)と合弁で設立した子会社、承徳日紙(現「承徳大華」河北省承徳市)に対する出資持分を、合弁相手の日本の子会社、新世紀貿易(大阪市中央区)に譲渡した。撤退に伴い約10億円の特別損失が発生するが、2005年9月中間期の業績予想に織り込み済みという。日本から移設した抄紙機2台は承徳大華に譲渡した。譲渡に伴う損失約11億円は2005年3月期に特別損失として処理済みという。日本製紙は2004年6月に承徳日紙を設立。当初は今夏に稼働させる計画だったが、今年1月に合弁相手側の資金繰りが悪化し、操業停止などのトラブルが発生。提携関係の継続は困難と判断し、今年4月に撤退を決めていた。(時事)

ほとんど詐欺のような話。抄紙機を騙し取られたようなもので、よく10億円の損失で済んだものだと。