【NY25日時事】米イーストマン・コダックは25日、不振が続く写真フィルム関連分野で、北米市場向け生産拠点の集約を進めるとともに、中国での事業を縮小すると発表した。これに伴い、従業員約900人を削減する。北米向けのカラー印画紙生産を米コロラド州と英国の工場に集約し、本社のあるニューヨーク州ロチェスターでの製造を10月末までに中止。中国では厦門工場で手掛ける消費者向けフィルム製品の生産能力を削減する。資産償却や退職金支払いなど合計で約1億5300万ドルを特別損失として計上する。同社はデジタル関連分野の強化を業績回復に向けた最重要課題と位置付けている。この一環として、既存の写真フィルム事業で大規模リストラを進めており、2007年半ばまでに2万5000人を削減する計画。
デジタル化の波に乗り遅れた、当然の結末。ポラロイドのように倒産するかどうかは一概に言えぬが。何しろここ数年の間、コダックもフィルムの整理を進めており、ポジフィルムは特色のあるものが立て続けに販売中止になっておるので、技術開発力も低下しているんだろうな。
