すでに「全入時代」なわけだが。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050721it08.htm
全国の私立大学・短大の教員の60%強が、学生の基礎学力が不足していると感じていることが、文部科学省所管の社団法人「私立大学情報教育協会」の調査で分かった。6年前の調査結果に比べて20ポイント以上増えており、学生の学力が急激に低下している実態が、教員の意識調査でも裏付けられた形だ。大学・短大の志願者数と募集人員が同じになる「大学全入」時代を2年後に控え、同協会は「入学後の学生に高校段階までの学力を身につけさせる方法を、大学側が真剣に検討しなければならない」と指摘している。調査は昨年11〜12月、同協会に加盟する大学や短大の専任教員(教授、助教授、講師)を対象に実施。全私大・短大の専任教員の約36%にあたる約2万8000人が回答した。授業で直面する問題点に「学生の基礎学力がない」という選択肢を選んだ教員は、4年制大学で60.1%、短大で66.0%に上り、1998年度の調査より大学教員が24.8ポイント、短大教員が22.1ポイント増加。特に理系教員の危機意識が強く、理学系では大学教員の74.8%、短大教員の72.5%、工学系では大学教員の69.3%、短大教員の72.7%が、「基礎学力がない」とした。
(2005年7月21日16時9分 読売新聞)

ということは「高校生」は「中学生並みの学力」か。まあ理系の場合、基礎学力がなければ講義になんかついていけないわけで、一般教養課程が高校の補習授業並みになっているという香ばしい状況が炙り出されたというべきなのか?