「中国鉄を兵站し、中国鉄を教導する」誰がや。

まあいろいろあって捨ててきたものも多いのだが、やっぱりこれを捨てるのはもったいないというものもあるわけで。蘭溪出撃前に酒の勢いで書いて周囲ドン引きというこの「少佐の演説」、せっかくだからこっちに持ってきておこう。
見苦しい表現がある点はご勘弁を。

諸君 私は中国蒸機が好きだ
諸君 私は中国蒸機が好きだ
諸君 私は中国蒸機が大好きだ

前進が好きだ 建設が好きだ 上游が好きだ
躍進が好きだ 工建が好きだ PL2が好きだ
人民が好きだ C2が好きだ C4が好きだ

平原で 街道で
荒野で 草原で
凍土で 砂漠で
鉱山で 炭鑛で
プラントで 港湾で

この地上で行われる ありとあらゆる蒸機の息吹が大好きだ

戦列をならべた重連蒸機の一斉発射が 轟音と共に荒野を突き進むのが好きだ
空中高く放り上げられた爆煙が ダイヤモンドダスト状になった時など心がおどる

熟練機関士が乗り込む若番車の上游が 製鐵所内で蠢くのが好きだ
悲鳴を上げて 燃えさかる溶鉱炉から飛び出してきた銑鉄を
溶銑車で運んでいる時など胸がすくような気持ちだった

重車を連ねた建設の横隊が 街の踏切を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の中国鉄が 煙を噴き上げる蒸機を 何度も何度もシャッターを切り捲る様など感動すら覚える

過積載主義の無蓋車達をヤード上で入れ換えていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ貨車達が 私の降り下ろした手の平とともに
金切り声を上げる制輪子に ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ

哀れな労働者を乗せた 雑多な客車編成で健気にも運転されてきたのを
国鉄線払下げのYZ22一般客車が 専用線ごと木端微塵に置換えた時など絶頂すら覚える

東風4の機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守ってきた機務段が蹂躙され蒸機が解体されて逝く様はとてもとても悲しいものだ

極北の天候に押し潰されて震え悶えるのが好きだ
公安に追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ

諸君 私は撮影行を 地獄の様な撮影行を望んでいる
諸君 私に付き従う『中国鉄』戦友諸君
君達は一体 何を望んでいる?

更なる蒸機を望むか?
情け容赦のない 糞の様なイベント蒸機を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様なドレンを望むか?

(ガガガガ ガガガガッ と手を上げた部下達が口々に)
「 前進!! 前進!! 前前進!! 」
(部下達の反応を見るように少し間を置いて)

よろしい  ならば撮影行だ

我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で半世紀もの間 堪え続けてきた我々に ただの撮影行では もはや足りない!!

撮影行を!! 一心不乱の撮影行を!!

蒸機はわずかに一個大隊 千台に満たぬ敗残兵にすぎない
だが蒸機は 一騎当千 の古強者だ と私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で総兵力100万と1人の軍集団となる

蒸機を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう

髪の毛をつかんで引きずり降ろし 眼を 開けさせ思い出させよう
連中に石炭殻の味を思い出させてやる
連中に現役の蒸機の煙を思い出させてやる

天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
重連牽引の前進型蒸機の戦闘団で
世界を燃やし尽くしてやる

「最後の大隊 大隊指揮官より全『中国鉄』部隊へ」
第8次 打通作戦 状況を開始せよ

逝くぞ 諸君

しかし読み返してみるとバカですなぁ>自分
あと「ヘルシング」にはこれ以外にも、あっち側に逝ったような狂ったフレーズがあちらこちらに出てくるので、そのパロディも作ってみようかと>馬鹿