「見極め」の積み上げ。

http://kirik.tea-nifty.com/diary/2011/07/post-1f6e.html
切込隊長」を捨てた御方のエントリより。

良く大企業などで、創業の経緯や事業構造で利益の出し方が偏るなどして、組織の中で士農工商が出来上がる場合があります。商いを進める上では、機能的に必要なものは一通り社内でもっておかねばならないのに、入社年次がどうだとか、どこそこ事業部出身だからとか、そういう理由で特定の部門がパワフルになって他の部門のモチベーションが下がってしまって商売に悪影響が及ぼされるとか。
適材適所というのは難しいもので、その会社に勤めている誰が、どういう能力がありそうか、という目利きがまずどうしても必要になるんですけれども、実際これって相当大変なことです。私だって自信がありません。なので、誰がどの仕事に向いているのか、というのは経歴や話してみての性格を元に、仕事を任せて見ない限り分からないんです。任せてみて、ああ彼はラストチャンスだなとか、複数タスクを任せると手が止まる人だなとか、そういう見極めを一個一個して、本人と対話して、向き合っていくしかないんでしょうね。

そもそも仕事を任せる場合は部下の能力の見極めにつきるのではないか。別にそれは部下を信用しないわけではなくて、段階を踏まずに任せて潰れたら結局そのツケは自分に帰ってくるだけの話なわけで。ただし、世の中には「戦力は使い潰すものである」という御仁も存在し、そういう人間とは(たぶん殺意を抱くから)決して関わり合いたくない、というのもまた人生経験。