こぼれ話(「とらのあな」通販で売っていたもの)

同人誌の委託販売を考えたときに、「鐵」の世界なら書泉グランデというものがあるのだが、あそこは様々な同人誌*1が山積みになっており、その中から稀少ジャンルを選んでもらうのは現実的ではないと考えた。かといって、東方書店や内山書店は自前で出版部門を持っているので、委託販売など考えようもないという結論に至った。
http://www.toranoana.jp/mailorder/cot/genre/2/222_01.html
そこで「東方粉飾劇」が置いている「とらのあな」サイトを興味本位に見た。もともとあそこは「薄い本」の総本山で、非エロの書籍など数えたほうが早い(「評論」ジャンルしか該当しそうなものがない)。そこでポチっとクリックしてみた。「岡田斗司夫のひとり夜話 Vol.3」があるのはご愛嬌。
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/25/07/040010250713.html
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/25/07/040010250714.html
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/24/98/040010249829.html
「東方粉飾劇」と同じ行にあったものは、件の「無断復刻本」。あと「NO&TENKI商会」名義の書籍は他に2種類置いている。
http://tondemonai2.blog114.fc2.com/blog-entry-663.html
詳細は「トンデモない一行知識の世界2」を参照いただきたいが、「じゃんくまうす」経由から切り替えたのには何か理由があるのかしら。とらのあなへの卸値は65%なので、製造原価*2が65%を超えているとその時点で赤字確定。「東方粉飾劇」はC79で在庫をすべて吐いた上での追加納入なのだが、これはそういうものではなさそうだ。いや、赤字覚悟でも委託販売で在庫リスクを軽減するというのも一つの判断だが、これは違うような気がする。幸い、同人誌として考えるなら「岡田斗司夫」も「唐沢俊一」も上の部類だが、どのくらい捌けているのだろうかと他人事ながら気になる。なにしろ、ここの委託販売は「受注販売方式」(注文があったものだけ納入する)なので、商売として考えてはいけないレベル。


http://www.junkmouse.net/shinkan/karasawa.htm
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/books/1304105565/605

605 :604:2011/05/05(木) 13:24:54.29
>東文研にてデッドストック本が発掘されました!
ってのが
「唐沢から不良在庫を押し付けられました!」
って感じられて涙を誘う。唐沢の蔵書ン万冊にはこんなのも含まれてたりとか妄想。

「デッドストック」っていったい。一般的には「売れ残り品」(不良在庫品と同義)で、売値「1円」*3でも引きとってもらえれば上等というレベル。

*1:「鉄道史料」はISBNではなくISSNなので扱いとしては雑誌。← 記述修正。

*2:印刷代等の直接原価。コミケ参加費用は販管費と考え、ここでは含めない。

*3:「無償」だと税務上問題となりやすいので、単価1円のほうがまだまし。