「福島第一原発」事故関係。

地震当日の時点で、「福島第一原発で冷却水供給用の発電機が使えなくなった」というNHKの一報を見て非常に厭な予感がしたのだが、それは悪い意味で当たってしまった。このあたりを12日付エントリのコメントに記載したので書き起こしていく。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014628691000.html
福島第一原発で1時間あたり1,015マイクロシーベルト検出(敷地外)。1時間で1年分。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/t10014627881000.html
外壁が崩壊している模様。水蒸気爆発の可能性が高く、炉の状況が不安。
1745より記者会見だが、官房長官が原子炉の様子(破損しているかしていないか)について質問あれども答えず。具体的な状況が答えられるようにようになったら答えるって、その時には遅いだろう。もう火達磨状態。1800より保安院の会見へ。

1800保安院の会見。1536過ぎに福島第一原発の状況については東電からの報告内容を上書きするのみで、NHKが報じたもの以上のものはない。質疑応答中だが、具体的な数値はないし、具体的に返答すらできるものではないという状況。原子炉の状況すら返答できないので、会見そのものにあまり意味はない。
風は南〜南南東、夜半に西向きに変わるので、関東方面に吹くことは今のところないと考えるが、想定外の深刻な状況。福島県以北は今後の移動に注意が必要。当日に事故を発表したのがチェルノブイリ事故よりましという程度。http://www.tepco.co.jp/ 東京電力は「An error occurred while processing your request.」接続不可。

2042 官房長官会見(首相会見の最後は見たがあまり具体的な話はなかったようだ)。
建屋のみの爆発で、格納容器内は現存との公表。爆発の理由は炉心の水分不足による水蒸気爆発。格納容器内は現存し、放射性物質が燃え出すものではないとのこと(そうだとすれば第2〜4号炉も崩壊しているはずでチェルノブイリ事故越え)。放射性濃度は現在降下傾向にある。容器内の水蒸気を放出したことによる影響が、急激に増加したと考えてもいい。現在東京電力にて格納容器内を海水で充填し、ホウ酸を使用するとの由。そのため20km以内の退避勧告を実施(ただし、20km圏内だと福島第二原発の10km圏内とまるかぶり)。
現在、報道各社との質疑応答中。

http://bbc.in/eEgtzs で画像が報告されたが、もし爆発というのなら近接する2号炉〜4号炉も無傷ではすまなかったはずで、一瞬圧縮された水蒸気が放出されたときにその圧力で建屋が崩壊したものかと考えていた。また、敷地外の放射量も徐々に減少傾向にある。ただし、格納容器自体は無事だとしても、格納容器の海水による密封作業は命懸けの作業となるはずで、担当している自衛隊・消防・東京電力関係者への畏敬の念をもって見守ることしかできない。