赤字転落におびえる「朝日」。

新聞業界の抱える問題点について、3年前に「創価学会特集」を組んだ、恐れを知らない「週刊ダイヤモンド」が特集記事を組んだそうな。もっとも、新聞業界自体はどこもかしこも内情は火の車。上期はトントン、下期に「押し紙」で利益を捻出するという構造はどこも変わってはいない。
少々古い記事だが、参院選自民党が惨敗せず、消費税上げが規定路線となっていたら、ますます新聞業界の死期を早めていたとみられていた。
(Facta 2007年2月号:新聞ビジネス崩壊の「Xデー」)
http://facta.co.jp/article/200702046.html
まあ「創価」の下請け輪転機業者「毎日」と、「フジサンケイ」のお荷物子会社「産経」はどうでもいい。前者は這い蹲ってでも生き延び、後者はテレビの黒字で新聞の赤字を補填する構造だから。
実は、ケツに火がついているのは、ほかでもない「朝日」である。
(Facta 2007年5月号:朝日新聞持ち株会社へ)
http://facta.co.jp/article/200706046.html
まあ、赤字続きの出版部門をリストラするのか、という下世話な観測はさておき、そもそも朝日新聞自体、決して潤沢なわけではない。*1
ドル箱子会社のテレビ朝日をわざわざ上場したばかりか、数年前には地方キー局の上場計画すら存在したのだ。*2
まあ、どうなることか知らん。朝日新聞本体そのものを上場させるという、起死回生の荒業も存在しないわけではないが、その場合にクローズアップされるのは「創業家」というアンタッチャブルな存在。
絶対、無理だろうなw

*1:1990年代には、マードックによる買収騒動の結果、免許のねじれの問題が表面化し、多額の株式買取資金を支出。

*2:募集要項に、それをわざわざ匂わせるようなことを堂々と書くから、経理屋まるわかり。社名は武士の情けで敢えて秘すが。